こんにちは、Nasaです。
こちらの悩みにいつも真摯に回答くださり、ありがとうございます。 こういった相談が出来る方は身近におらず、本当に頼もしく感じます。
今回、活動で進展があったのでさらなるご相談です。 (長文になってしまいすみません)
本格的に婚活して5年ほどになりますが、 先日、これまで会った人の中でダントツに最高だと思える女性に出会いました。 その方の容姿・性格・雰囲気など、全てが素敵だと感じました。
初顔合わせで1時間ほど話し、お相手も私のことを会話の中で何度も褒めてくれて、 その後相手からのOKをもらい、交際成立となりました。
しかし残念ながら、その後一度も会うことなく(メールのやりとりすらなく)、 数日後にお相手から終了の通知が来ました(詳細な理由は未記入)。 担当カウンセラーからは、 「年末年始を挟んでの交際成立だったこともあり、お相手の状況が変わったのだろう」 ということでした。
お相手が他の方と真剣交際になったのか成婚退会したのか、状況は分かりませんが、 結局は自分に魅力が足りなかったこと、相性が合わなかったということで諦めはつきます。
ただ、一度はOKをもらえたこともあり、「タイミングさえ良ければ・・・」的な気持ちは 拭いきれません。他にも継続している方は数名いたのですが、その女性と比べてしまって 全く魅力を感じなくなり、全てお断りしてしまいました。
理想的な女性と出会ったことで、自分のハードルが上がってしまった気がします。
もちろん、その相手とは1時間しか話していない状態なので良い面しか見えておらず、 妄想にすぎないというのは頭では理解しているのですが・・・
もうそんな女性には出会えない・・・という諦めの気持ちと共に、 心のどこかで、もう妥協するしかないことは分かっているのですが、 往生際が悪くまだ自分への可能性を捨てきれていない状態です。
とはいえ、理想の相手に出会うまで何年も婚活を続ける気力もなく、 そもそも婚活が最適な選択なのかどうかも分からなくなり、今はかなり意気消沈しています。
このような精神状態の場合、どのように気持ちを切り替えていったらいいのか、 お考えなど、お聞かせいただけますと幸いです。
Nasaさんからのご質問です。
昨年、何度か質問してくださいました。
Nasaさん、婚活頑張っていらっしゃるんですね。
前回は、どうしても女性の見た目にこだわってしまう、というご質問でした。
今回は、理想的な女性と出会えたことで(再び?)自分のハードルが上がってしまった、というご相談でよろしいですね。
頂いた質問から、今までの流れを確認すると、
相談所でお見合いしても、なかなか素敵な人に巡り会えない。
婚活を続けて、だいぶ外見重視から内面重視に変わってきたけど、今回理想的な女性と出会えたことで、ハードルが上がってしまった。
ということですね。
具体的な質問のポイントは、
婚活が最適な選択なのかどうかも分からなくなり、意気消沈している中、どのように気持ちを切り替えていったらいいか、考えを聞かせえてください。
ということでよろしいいでしょうか。
早速回答させてもらいます。
まず、
第三者として伺ってみると、Nasaさんのお悩みは、前回と質が似たものなのかなという気がします。
結論からお答えすると、
まずは、短期間で良いので、一度休まれた方が良いと思います。
一つのお付き合いが終わった後、というのは心がとても疲れています。
まずは2~3週間は婚活から離れてみましょう。
そうすれば、また「新しい出会い」を求める気持ちが湧いてくると思います。
婚活で短いサイクルで出会いを繰り返していくと、「何をやってもうまくいかない」婚活地獄にいるような心境に陥りやすいので気をつけてください。
婚活を止め、独身でも楽しく充実した人生を築く方法を考える、というのも一つの素敵な人生だと思います。これからはこういった選択をされる方が増えていくと思います。
今後、世の中の価値観も変わっていき、さらに社会インフラもどんどん整っていくと思います。
寂しくなったら、相互扶助を前提に、女性に人気のシェアハウスのような場所で暮らしていく選択肢が、男性にも広がっていくと思います。
私は「案外それって楽しそう」とワクワクしてます。
それでも、「結婚したいんだ」というお気持ちがあるのであれば、
前回と同じく、やはり、まずは「自分の感じていること」を認めることが大切だと思います。
自分の感じたことを否定せず尊重する方向で考えていきましょう。
「婚活で会う人の見た目が好きになれない」
素直に認めていいと思います。。
感じていること、感じたことの否定、それは、自分自身の心を否定することにつながっていきます。
深層で感じていることに、自分でダメ出しをしてしまうと、本来解決して前に進んでいけるはずの問題に別の悩みを生み出してしまうかもしれません。
自分の気持ちを認めて、それでも結婚したいという気持ちがあるなら、そう感じている自分を否定しないで、そこから婚活をスタートしてみましょう。だいぶ気が楽になりますよ。
自分も「感情」を否定していたとき、つらかったです
例えば、一人で愚痴りまくるのも効果的だと思います。
自分の悩みを認めた上で、次を考えるのです。
平たくいえば、
あ~好みのタイプの人いないなぁ。
あんまり好きになれないや。
ほんっと最悪だよ。
で、どうする?
って感じですね。
Nasaさんのコメントを読むと、外からのアドバイスに「頭ではわかっているんだけど、心では納得できていない」と苦しんでいらっしゃるのがとてもよくわかります。
論理的な思考や、他人の客観的な視点は可視化もしやすく、一見もっともらしく感じますが、実は、とても表面的です。でも、人間の心は「論理」では動いていません。
逆に、自分が感じたことなど、言語化されない無意識の知覚は、より深層的で「自分そのもの」に近いです。
自分の置かれている状況を冷静に捉えて、「妥協せざるをえないけど、自分の可能性を捨てられない」と悩み、自分をネガティブに捉えてらっしゃいますが・・・、
でもですね。その考え方では、つらくなるのは当然ですよ。
目の前の人を魅力的じゃないと感じている自分に対して、「そう感じている自分がおかしい」「そう感じていたら結婚できない」「自分の感覚を否定しなければ」となれば、苦しいのは当たり前です。
過激な言い方をすれば、精神的には自分を殺そうとしているのも同じです。
逆説的ですが、苦しい自分を認めると楽になると思いますよ。
その上で、今回、アドバイスさせて頂きたいのは、4点あります。
まず、1つ目ですが、何より、結婚に対するハードルを下げるということです。
誰しも、独身時代は、「結婚」を重く考えすぎる傾向があります。
「一生に一度しかない」「たくさんの女性の中からたった一人を選ぶ」という固定観念があるからです。
こういう場合は、離婚について考えてるのも一つの方法です。
これまた逆説的ですが、「全然、離婚→再婚したっていいじゃん」という心境に至ることによって成婚に近づくことができます。
私の成婚はまさにそうでした。
ちなみに、背中を押してくれた相談所のカウンセラーさんの言葉も
「10年婚活男子さんくらいの年齢なら、1回くらい結婚してるから。」
というものでした。
そのカウンセラーさんも離婚経験者でした。
なんでも、ご自分が結婚するときは、「棒を倒してどっちに倒れるか」で結婚を決めたそうです。
確かに、世の中見渡せば、それほど好きじゃなくても結婚しているカップルはたくさんいます。
例えば、「一緒に居て疲れなくて良い」という結婚理由。
周りを見渡すと、既婚者は、案外、それくらいの『いいね』でサラリと結婚しています。
また、結婚相談所で成婚した方は、初めの希望と全然ちがう相手と結婚する方が大半です。
お互いの気持を確かめ会った後、早くも喧嘩して、ブーブ言いながらも成婚退会。
それでも、とりあえず仲良く暮らしている。
そんなカップルも幸せだと思っています。
余談ですが、そもそも「結婚」 に対する価値観自体、時代・国によって様々です。
例えば、ドキドキを求める恋愛結婚至上主義。これは私達より少し上の世代の結婚観の特徴です。
また、その前の時代は、家の都合で誰と結婚するかが決められてしまいました。
こんな一時的なものに左右されない自分でいたいものです。
次に2つ目ですが、
結婚相手に多くのものを求めないようにすると結婚が近づくと思います。
究極の選択ですが「外見」か「中身」かどちらか一方を選び、選べなかったものは、結婚外で満たす、これくらいの感覚でいたらどうでしょう。
例えば、選べなかったものが「受け入れやすい容姿の人と一緒に過ごす時間」であれば、それを外で満たすことは案外できそうな気がします。
私なんか、美人との逢瀬を求めて、別に浮気・不倫してもいいんじゃない?とすら思うことがあります。
生物学的に、人間の、性的な部分での本性は「乱交」だそうです。
タイムリーに、某俳優さんが世間的にはめちゃくちゃ叩かれていますが、そもそも人間の本性は後から社会的に作られた「結婚制度」に合うようにはなっていないんですね。
ちなみに、私は、比較的容姿の部分は受け入れやすい女性と結婚しましたが、
もちろん、手に入らなかったものもあります。
例えば、私がかなりこだわっていた「知的なレベルで刺激がもらえる」「話が合う」といった部分は「望んだものと違うものが来た」と思っています。
でも、外に目を向ければ、それを結婚外の人間関係で満たしていくことはいくらでもできると思っています。
あ、そうそう。「恋」は求め過ぎない方が良いと思います。
よく、「『恋愛ホルモン』は長くて3年しか続かない」と言います。
「恋した」状態といのは、脳内麻薬によって引き起こされた特殊な状態です。
いくら良い見た目の人と結婚しても結婚後はその気持ちは冷めるときがきます。
なので、「中身」でなく相手の「見た目」に「恋して」結婚すると、その後、なおさらたいへんな思いをすると思います。
実際、心理学の研究では、「恋」ではなく「友人関係」から発展した交際の方が、「交際関係の満足度は高い」というデータがあります。
ちょっとネガティブですが、結婚後のそんなリアルを想像するだけで、結婚に対するハードルはぐんっと下がるかもしれませんね。
次に3つ目になります。
やはり、「自分磨き(外見)」はとっても大事です。
社会心理学の研究で、交際初期の段階では、見た目のレベルが釣り合った人同士でカップリングしやすいという研究があります。
交際初期の段階で、自分の好みのタイプの見た目の人に断られてしまう、というのは現状の自分の見た目の認識が甘くなってしまっているからかもしれません。
若い頃はそれなりに選ばれる存在であったとしても、女性からはそう見られなくなってしまっているのかもしれません。
チェックポイントは、髪、歯、ムダ毛、ダイエット、服、運動です。
少し、視点は変わりますが、年齢を重ねると、「女性を好きになりにくくなる」傾向もあります。
男女ともに身体的魅力が低下し、異性に対する欲求も下がり始めるからです。
「好きになれない」のは、自分に対してテンションが上がらない女性を見て、自分もテンションが上がらない、のが原因のケースもあったかもしれませんね。そうなってくるとちょっとお互いさまになってきてしまいます。
自分の感情を認めた上で、この辺、一度自己分析をしてみるといいかもしれませんよ。
最後に、4つ目です。
結婚相談所の幻想を拭い去ることが大切です。
私も何度も経験しましたが、結婚相談所では、お見合いはたくさんできますし、中には素敵な女性もいます。
ただし、成婚可能性がある女性という視点からは、候補になるのは少数になってしまいます。
・成婚できる女性<真剣交際できる女性<何度か会うことができる女性<交際成立する女性<お見合いできる女性
の不等式の左にある女性の数ほど少なくなります。
成婚可能性は、「相手の魅力」や「自分の魅力」と切り離して考えた方が、結婚相談所の現実の姿が見えやすくなるかもしれませんね。
以上がアドバイスになります。
ちなみに、蛇足ですが、今回のご質問にある女性の理解し難い行動は、私も経験しました。
(当ブログでは⑮地元公務員N田さんのケースに似ています。)
まじめに活動している側からするとまったく理解できない行動ですよね。
個人的には、その女性は、おそらく成婚退会していないし、これからもできないと思います。
ゆっくり休んで、次の出会いに期待できる自分になるまでエネルギーを蓄えてください。
応援してますよ。
では~。
婚活で苦しい時には、自分の感情を認めてあげると楽になる。
その上で、
①結婚に対するハードルを下げる。
②結婚相手に多くのものを求めない。
③自分磨き(外見)はとっても大事。
④結婚相談所の幻想を拭い去ることが大切。
を心がけて活動しましょう。